―――ねェ、何してんの?

   俺、神崎洋祐。
     
   お前は?―――


何が起きたのかわからなかった。

目に前にヒトが居たのもだけど、

それより、なんで不良少年がここにいるのか。


――カンザキ ヨウスケ――

名前を聞かれて自然と話していた。

私――  藤堂梨沙。



「ふぅん」


気まずい空気が流れた、、、



いきなり話かけてきたくせに、

なんで「私が気まずくしました!」

的な感じなワケ??





「お前、なんで泣いてんの?」


私泣いてる?

頬を触ると、さっきまで流れていた涙が

頬を濡らしていた。



「なんでもない、、」

「なんでもないのに、空見て泣くんだ?」

といった彼は、フンと鼻で笑った。



「あなたには関係無いから」

と、キツめに言ったのに。。

「何があったんだよ。」

まるで別人のように優しく話してくれた。