校長先生らしい男の先生が

学校の中を、案内してくれた。

私は、先生に軽くお辞儀をして

学校を出た。


とりあえず下見は何もなく終わった。

車の中で、


「明日から少しずつこっちに来るからね」


と母に言われ、仕方なく頷いた。





今の学校には、

幼馴染や最近仲良くなった子がたくさんいる

生活しやすい楽しい場所だった。


人見知りの激しい私には、


-新しい学校-

という環境に慣れることが

とても大変だった。



それでも唯一前の家より

楽しい場所があった。


家の近くには-


小さな公園があった。


土地自体は小さいものの、

私1人が安らぐには十分な広さだった。


私は、毎日のように公園に行っては

景色を眺め、癒されていた。