「南瑠!!!起きて!!!」

お母さんの声がする。

「南瑠。起きなさい!!おばぁチャンが大変なんだ!!」

―――――今度はお父さんの声。

おばぁチャン?

お父さんとお母さんは焦っていて。でも落ち着いていた。


2人に起こされ、私は車に乗った。

どうなっているのかわかんなかったけど、2人の様子がおかしかったから、
何も言わず、言うとおりにした。

車は少し走ったところで止まった。

―――――――目の前には病院。

おばぁチャンのところぢゃナイの?

さっき通り過ぎたおばぁチャン家。

「ねぇ。なんで病院なの?」

聞いても返事をしない。不思議に思っていると、
私は歩きだしていた。

目の前には、大きなドア。

ここは一番下の階らしく、どこからも声がしてこなかった。

急にお父さんが口を開いて、

「着いたぞ。」

そういった。