「‥片山」



「おい片山メグ」




誰かがあたしの名前を呼んでる‥


ゆっくりと目をあけると、
隼斗が目の前にいた。


「はっ!?
ぇっ?」

あまりの驚きに叫んだ。


「お前、寝てたろ
もぉみんな帰ったよ」

隼斗がからかうように言う。



あたしは急いで周りを見る。

誰も、いない‥。


教室には隼斗とあたしだけだった。


「ヤバ‥」

必死に記憶をたどる。


そーか‥隼斗を待ってたら寝ちゃったんだ‥‥

自分のマヌケさに呆れた。