「はぁ…これで少しは楽になるだろ」




「…あり…がと…」




「おぉ、なんか食べるか?」




「…いいや…お腹…すいてない…」




「わかった、そろそろ寝ろ」




そう言ってお兄ちゃんはあたしの頭を優しく撫でた




「うん…」




あたしはお兄ちゃんの冷たい手が気持ちよくて笑った




「つっ…」




するとお兄ちゃんはすっとその手を離してしまった




「…どうしたの…?」




「なんでもない…」




お兄ちゃんはそう言って違う方向を向いてしまった