「じゃ俺もいってくる」




「あれ?パンは?」




「もういいよ、それに遅刻したくないし」




「そう?それじゃ気をつけるのよ!はい、お弁当」




「ありがと」




そんなお兄ちゃんとお母さんの会話を玄関から聞いているとお兄ちゃんが玄関のほうにやってきた




「早くしろよ、礼。出られないだろ。」




「あ!ごめん!」




あたしはお兄ちゃんにそう言われて立ち上がりドアを開いた




「じゃ、先行ってんね!」




「あぁ」




お兄ちゃんの返事を聞いてあたしは急いで学校に向かった