片方の手錠を外してもらい、
二人の警察官のいてる前で
逃げるというのは無理難題か…
後ろを向いて
なげすてられた パーカーに
手をかける。
視線が痛い。
機動隊も来たみたいだ…
無理かな…
肩袖を通し、大げさにはおる。
そして、右足を踏み出して
猛ダッシュ!!
走れ走れと神様が言う。
まぢかよ…
すると機動隊の一人が
俺が逃げたことにビビったのか
あろうことか…
うった…
煙のにおいと血のにおいが
混ざってた。
左肩 重傷
痛い…
でも足は止まらない
満面の笑みで
「久崎さんあなたに僕をとらえることは
不可能です。まぁ、あなたに幸あれ」
と言い残し、
近くの踏切に飛び込んだ、
列車が来ていて、誰もがひかれると
思ったが、ひかれるわけはない。
電車に張り付いて移動した。
脱走、成功。