3m地点まで来て、
一人の警察官がメガホンを
とりだした。
なんで持ってるんだよ。
用意周到すぎるだろ
と頭の中でつっこみつつも
緊張感は取れない。
そいつはこんな近くにいるのに
メガホンを使い大声で
「観念しろ。大人しくお縄につけ」
という。
銭型かお前は。
現代風銭型、現銭…(笑)
つか、笑ってる場合じゃないし。
「俺は、まだ行きたいところが
あるんですよ。少年の夢を
壊さないでください。」
「お前の夢を壊したのは
お前自身だ。人まで殺した
んだ、仕方ないだろう。」
「殺してません人は。」
「眠いから殺したと自白したんじゃ
なかったのか?!」
んなわけねーだろ。
「それは間違いです僕は…」
ここまで言いかけたが
一髪の銃弾が自分の髪をかすめたので
言葉を飲み込んだ。
誰だ撃ったの…
死という恐怖に
押しつぶされそうになる。
実弾だ…