念願の翻訳家になれたんだ。


“恋光をさがして”を出版した会社とすでに契約していて、私は翻訳した原稿を渡すだけ。


翻訳ではなく、自分のオリジナルを書いたら?って誘われてる。


でも、もっともっと嬉しいことがあった。


「カントクがいないとダメかあ・・」


そう。


なんと“恋光をさがして”が映画化されることになったんだ。


監督は私。


日本に帰っての初めての仕事だ。


「ごめんね、アン。日本に来るときは連絡してね」


「ウン・・ミレイすき!」


何故か外国の人って、ストレートだよね。


「あはは、私もアンが大好きだよ!」