『美鈴・・なんの為にカードをあげたと思ってるの?』


麻美の声がちょっと怖くて、ビクッとする。


『1人で頑張らなくていい。もっともっと、私たちや周りの人に甘えなさいよ』


「でも・・私、みんなに甘えてばっかりだよ」


いつも私の話を聞いてくれて。


何度助けられたことか。


『甘えて何が悪いの?いいじゃない、甘えて。その代わり、美鈴も私たちのことを支えてくれたらいいのよ』


「私・・みんなを支えられるかな?」


『今だって、支えてくれてるわ。私たち、親友でしょ?』


「うん」


甘えていいんだ。


泣いてすがってもいいんだ。


みんなに支えてもらいながら、私もみんなを支える。


私・・親友と出会えて幸せだな。


『送る気になった?』


「うん・・1つお願いがあるの」


『何?』


「梅干しと味噌持ってきて・・日本食が食べたい」


『・・・・』