「愛してる」


唇を離し、そう言うと、淳希の顔を見ず自分の部屋に戻った。


バタンッ


「ふぅっ・・ひっ」


玄関に座り込む。


淳希、淳希・・。


夢のため、けど・・


「別れたくないっ・・」


好きなの。


大好きなの。


きっと、これからも嫌いになることはない。


淳希に愛を教えるって意気込んでたけど。


いつの間にか。


私が教えてもらっていたんだ。


人を愛しいと思う気持ち。


淳希を愛しく思う気持ち。