淳希は寂しくないの?
私がいなくて平気?
「美鈴」
淳希に顎を掴まれ、上を向く。
「美鈴ももうすぐ分かるよ。」
淳希は優しく微笑んだ。
「俺はアメリカへ行く。プロのカメラマンになるために。いつ帰ってくるかわからない。美鈴は、通訳か翻訳家になりたいって夢がある。だから、美鈴をアメリカへは連れていかない」
「・・っ、遠距離恋愛はダメなの?」
「美鈴、お互い夢を叶えよう?叶えるために、別々の道を歩もう」
「淳希、やっ」
「俺はずっと美鈴を応援してるから。今までの頑張りを無駄にしてはいけない」
俺も頑張るからと言って、私の涙を優しく拭ってくれた。