私はちゃんと確認したくて、すぐに部屋の電気をつけた。


「淳希、なんで・・?」


やっぱり淳希だった。


さよならしたんじゃなかったの?


私は淳希に近づくと、あることに気がついた。


「頬どうしたの?!」


よく見ると、両頬が赤く膨れ上がってる。


私は急いでタオルを濡らし、淳希の頬に当てた。


でも淳希に手を掴まれて、タオルが床に落ちた。


「淳希」


「ビンタされた」


「へ?」


「左は明日香に、右は麻美ちゃんに」


「・・・」


「何してるんだって。ちゃんと話してこいって」


俺はバカだなって、淳希は笑った。