「なんていうかさあ…
アイドルパワーなのかなあ」


「はあ??」


サンデーのソフトクリームをすくいながらつまらなそうに言うあたしに反応する鈴。


「アイドルパワーって何??」


「だからね、あたしがドキドキしちゃうのは、咲虜のアイドルパワーなんだよ」


「…どっちにしたって好きになっちゃった事に変わりないんでしょ??」


「好きじゃない」


「好きじゃないから人の電話を、普通楽しみにしないよ」


「楽しみになんてしてないもん」


言い張るあたしにため息をつく鈴。