『お誕生日おめでとう、柚子。』 母親と父親のはもった声。 しかしその声の主の姿はない。 柚子の6回目の誕生日は、家の電話から流れる音声。 『以上。留守電は一件です。』 留守番電話からの、お祝い。 誓も同じく、その扱いだった