だけど瑠香さんはあたしの想いを吹き飛ばす様に快活に笑う。
「琴ちゃんが呼んだら飛んでいくわよ!最近ゆっくり話せないから寂しいもの」
その笑顔が晴れやかで、淀んだあたしの心には眩しい。
「瑠香さん、…愁哉さんとは結婚は?」
その名前を出す事に一瞬の躊躇はあったけど、瑠香さんは見透かす様に微笑む。あたしは内心居心地の悪さを感じたけれど
「そうね…、落ち着いたら、いつかね」
瑠香さんの返事の表す意味に心臓が掴まれたみたいだった。
それが、4年前の話。
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