おかげで遅刻はしなかったものの、
あたしは冷や汗ダラダラ。



やばい。





チャラ男さんの手を叩いてしまった・・・っ!





脳内では既にリンチされてるあたし。


原型をとどめてない顔が頭に浮かんで、
顔から血液が一気になくなる。



あぁ、これが血の気が引くってヤツか。



そんなことまで冷静に考えられる自分。
もういっそ殺してくれ。
















「なーこーちゃぁーん♪」



放課後。


あたしの元にハデ髪悪魔が現れた。



「俺俺! 朝の!
顔とか覚えてる~?」





覚えてますとも、はっきりと。





ニコニコしながら
話しかけてくるチャラ男さん。