それから、何時間が経ったかすらわからない。
でも、確かに私は父親に見知らぬ男に犯された。
白い液体が体中をベタベタさせている。
シャワーで流すはずなのに、まだ残っているようで。





それから幾度となく、逃げようとするのに逃げられない。
私に逃げる道などなかった。
毎日学校へ行き、帰る。
機械的な毎日を過ごすことだけを考え、何とか自分を保とうとした。




…でも、夏休みに入る頃には私の心は粉々に砕け散っていた。
犯されることも、殴られることも…痛みや苦しみを感じなくなり、壊れていったのだった。
それは、生殺しといった所だろうか。
もう、諦めよう。
死ねる機会を待つしかない。
私には、死ぬ勇気すらないんだから…。