それから、1週間が過ぎた。
特に何も変わらない。
あの人、とも関わることもないし?
これこそ、普通。





学校が終わって、帰宅すれば家の電気は赤々と点いていた。
それは、我が家にとって異様な光景。
慌ててリビングに行けば、両親の姿があった。



「あら、おかえり」



「美空、話がある」


おかえり、なんて言葉聞いたのは何年振りだろう。
両親が2人揃って、夕方に家に居るのは何年振りだろう。
話、それの意味すらわからなくて呆然と、立ち竦んだ。






「私達、離婚したの」