「お世辞は要りません」


きっぱりと、言う。
近付き過ぎたら、いけない。
私は、重い体を起こす。
もう此処に来るのは止めよう。




「どう言えばわかる」



「何がですか?私が偽善者だってことですか?ご心配しなくても、もう先生には関わりません」



「そのままのキミが綺麗だと言いたいだけだ」



「止めてください…」




そのまま、保健室から逃げた。
怖かった、自分を晒すのが。
幻滅されるのが…。
って、別に嫌われてもいいんだけどさ。
もう、あそこに行かなければいいんだもん。