3月なのに、やっぱり寒くて。
早足で待ち合わせ場所に向かう。
みんなはまだ来てないかもしれない。
だって、この分なら30分前に着きそうなんだもん。








待ち合わせは、噴水前。
定番の待ち合わせスポットとなるそこには、沢山の人が誰かを待っていた。



そして、その中には私を待つ人がいた。
私は手を振って、そこへ走っていく。






「早くない?」



「美空だって、まだ30分あるわよ」



「遠足じゃねぇ~んだから、はしゃぐなよ」



「亮介さんが1番乗りだったくせに」


光は、相変わらず口が達者なようで亮介さんもたじたじ。
そんな様子を見て、私は笑ってしまう。