久しぶりの先生の家に、大した変化は無かった。
というか、隣なので部屋の造りは同じだから、あまり気付かなかったのかもしれないけど。
ソファに座れば、目の前にコーヒーが出された。
「ありがとうございます」
夏も終わり、冬へと足を突っ込んでいる今の季節、温かい飲み物は美味しい。
湯気が、もくもくと上にあがり、消えていく様子を見ていたら先生は、私に近付いた。
「美空」
「はい」
呼び捨てにされることに、慣れるのは困る。
自然な感じになってるけど、本来は不自然なんだからね。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…