練習も終わり、帰り道。 友達と、たわいない話をしていると、こちら側に歩いてくるひときわ目立つ人影。 最悪・・・。 「あれー?佐伯じゃない?」 隣で歩いている里加(りか)がいう。 「最悪ーっ。会いたくないー!」 嘘。 本当は会いたくてたまらないクセに。 「嘘つけー」 そう、嘘。 会いたい。 ただ・・・。 怖いんだ。 たまらなく。