梅雨入りした6月。



「好きだよ」



目の前には、大好きな人。

そして告白された私。


篠崎風奈(しのざき ふうな)。
中学二年生。


「えっ?本当に?」


佐伯魁(さえき かい)。
中学一年生。


「本当」


年下の恋。

最初は認めたくないって思ったけど、やっぱり好きなことに変わりはないって思った。


”一緒にいて楽しい”

ただそれだけ。
好きになることに、理由なんかいらないでしょ?


「嘘・・・」

「嘘じゃないよ」

「あ、私は・・・えっと、す・・・わ、私も好き!!」


いきなりの出来事にカミカミになってしまった。
時期に私が告るつもりでいたから・・・。



「へへっ」




君は、照れ笑いをした。