「あっ!上見て!」

君の家の前。
私は叫んだ。

「なに?」

「鈍感ッ!!星キレ~」

本当に星が大好き。

「あ~。ホントだ」

「なにそれー!全然感情こもってないんですけど!」

「きれいでございますー!!」

「もう、いい!」

ちょっとすねて、ケータイをいじる。


数秒の沈黙。

私はもちろん、魁も黙ったままだ。

・・その時だった。


スッ


「魁?」

後ろから抱かれた私。
優しく抱きしめる魁。


「アホ。ケータイいじりすぎ」

「・・・ごめんね」

「いいよ」

そういうと、また、強く抱きしめてくれた。

最高に嬉しかった。
魁がそばにいてくれるなら、他になにもいらないと思った。

私はすごく、幸せだった。


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