”私ってなんでこんなに傷付いてるの?”
何度も思ったんだ。
よく考えて分かった。
やっと。
理恵(りえ)。
親友だと思ってた。
けど、私が傷付く原因だったのはいつもアンタだった。
魁が言ってたことを、いつも私に報告してくれた。
けど、ただでさえ傷付いてた私に、さらに傷付く話をして、深追いさせた。
最低だ。
逃げてるだけかもしれない。
現実から。
真実を知った方がいいかもしれない。
けどこれ以上、辛い思いはしたくなかった。
でも、遅かった。
私の心はすでに、ボロボロだ。
胸の奥で何かがプツンと切れたようで、私の毎日は色を失ったかのようで。
隣から魁がいなくなった毎日は、私にとって、生きる意味なんてなかった。
私は理恵を許さない。
絶対に。