「先生……ゴメンね…。さっきの話は忘れて?」
私は明るく言った。
先生を困らせたくないから。
「ハル?」
先生が体ごと私の方に向いた。
「ん?」
私も体ごと先生の方を向く。
「暖かくなったら……俺の実家に来る?」
「……えっ?……いいの?無理しなくていいんだよ?」
「無理なんかしてないよ。ハルと付き合ってることは、ちゃんと親に話しときたいし」
先生は私の髪を優しく撫でながら言った。
「ホントにいいの?」
「あぁ」
ホントにいいのかなぁ?
先生の家族に会わせてもらえるのは嬉しい。
けど、私の障害のことを理解してくれるかな………。