「これ……」
私はリビングのテーブルの上に卒業アルバムを置いた。
「卒業アルバム?ここにハルの彼氏が写ってんの?」
優が聞く。
「うん」
私は返事をすると、ソファーに座った。
自分の彼氏の写真見せるだけなのに"ドキドキ"してる。
優とアユはどんな反応するかな……。
「あっ!ハルだ!可愛い~!てか、変わってないね」
「ホントだ!変わってない」
優とアユはアルバムをゆっくり見ていく。
「ハルの彼氏って、どの人?」
優が聞いてきた。
「ねぇ!この先生、カッコ良くない?」
アユが言った。
それに釣られて優も見る。
「ホントだ!めっちゃカッコイイ!ハルの中学の時の担任ってカッコイイね~!いいなぁ…。私の担任なんてオッサンだったよ」
「私も~」
優とアユが見ていた写真はクラスの集合写真。
その真ん中に写ってる先生を指差して言った。