「先生、ハルは私たちの大切な娘です。生まれてから大切に育ててきました。だからハルを泣かすようなことだけはしないと約束して下さい」



ハルのお父さんがそう言った。



「約束します!ハルさんを泣かせるようなことはしません」


「先生の気持ちは十分、伝わりました。ハルを宜しくお願いします」



お父さんが頭を下げてきた。



「ありがとうございます!」



俺も頭を下げた。


終わった……。


やっと終わった……。


でも良かった。


ちゃんと認めてもらえて。


ハルのお父さんは安堵の表情を見せた。


結婚とかになると、また違った挨拶しなきゃいけないんだよな……。


……って、もう結婚申し込みの挨拶を心配してる俺って……。