「どんな人なんだ?」



お父さんが聞いてきた。


どんな人って……。


また皆の視線が痛い。



「凄くカッコイイよ。それから優しい……かな……」


「へぇ…俺よりも?」



お兄ちゃんが聞いてきた。



「当たり前でしょ!」



私がそう言うと、皆が笑った。



「お父さん、お母さん……あのね、今日……彼が挨拶したいって言ってるんだけど……いいかな?」


「もちろんよ。ねぇ?お父さん?」


「あぁ。お父さんもハルの彼氏に会ってみたいしな」


「ハルちゃんの彼氏に会えるなんて楽しみ~」


「俺も~」



良かった。


先生にメールしなきゃ。


私は携帯を取り出して、先生にメールした。