先生からいきなり肩をポンポンとされて体が"ビクン"と反応した。
「ハル、おはよ~。やっと気づいてくれた」
『ゴメンなさい。寝るときは補聴器を外して寝るから……。私もさっき起きて、まだ着けてないの』
「そっか。ゴメン」
『ううん』
私は首を左右に振った。
『それより、先生!大変!』
「ん?どした?」
『今日の夕方にお父さんとお母さんとお兄ちゃんが帰って来るの!お兄ちゃんは彼女の千香ちゃんと一緒に!私、これから帰って掃除しなきゃ!』
「送って行くよ」
『うん!ありがとう!』
私がベッドから出ようとしたら先生に腕を掴まれた。