抜け殻のように 呆然となった俺。 ロビーのソファに座っていた。 『はい、コーヒー。』 お父さんは一服して 俺にコーヒーを渡してきた。 『美波ちゃんは、 そのままにしておこうか。』 美波は疲れて 寝てしまっていた。 「美依……」 譫言のように さっきから美依としか言わない俺。