抱き締めたあたしに、アキラの腕が背中に来て…。


今、あたし抱き締められてる!!


なんて涙が出そうな程、嬉しくて…。


見上げたあたしに、ゆっくりアキラの顔が近付いて。

触れるだけの優しいキスをした。


アキラ…。
あたし、絶対に離さないからね!!

カチャ。


部屋のドアが開き、驚いたあたしとアキラは振り返った…そこには。


「アリサ!アキラと付き合っても、俺と普通に喋ってくれよな…。」


膨れっ面の田辺があたしに言った。

「田辺。ごめんね…。それからありがとう!」


「弟と仲良くしてやってくれよな!」