それも…虚しく断られてしまい。


トボトボ歩いて家へ向かっていると、


「アリサ。帰ったんじゃねぇの?」

へ?
振り向いたそこには自転車に乗ったアキラがいた。


「アキラ…。」


「どしたんだよ?暗い顔して。大人の男にフラれたか?」


って、冗談言って笑ってるけど。


あたしはアキラを前にしても、笑えなかった。


「あたしは、大人の男が好きなんじゃないの!」


って、バカ程大きな声で叫んじゃって。


「急に何、怒ってんだよ…。」


戸惑うアキラに、

「あたしが好きなのは…、あたしが好きなのは!」