でも、隣りに居るアキラはあたしと全然喋ってくれない。


ってか、あたしも喋れなかった。


3時間程、賑わったカラオケ店を出た時、


「アキラじゃん?」


って、いかにもギャルの中学生が2人。


きゃぁきゃぁ騒ぐ女子中学生に胸がグッと痛くて…。

「あたし帰る…。」


その場から走って帰ってしまう。


あたしには知らないアキラの世界があって…。


それを目の前にして、耐えられなかったんだ。


ピッ。


「もしもし?ケン?迎えに来て!」

一人になりたくないあたしは、車を持っている男友達に電話をしてしまった。