「トイレ貸して!」


立ち上がったあたしは、スタスタと田辺んちのトイレへと勝手に向かった。


階段を降りて行くとすぐ横にはトイレがあり、カチャカチャとドアノブを回した。


ん?
カギ?かかってる!


誰か入ってるのかな?


あたし!
漏れそうなんだけど~。


暫くしてジャーっと水の流れる音がしてドアが開いた。


「ガチャガチャ回すなよ!」


ってトイレから出て来たのは…。


誰?
こいつ?


しかも初対面のあたしを見下げて、睨んでいる。


「入ってるとは思わなくて…。」