「あたしに弟がいるのが変なの?」

「変とかそう言う訳じゃないけど、ビックリした」

そりゃそうよね、姉弟のわりには顔が似ていないもん。

「姉貴、イケメンつかまえたじゃん」

冷やかすように智恭が言った。

「いや、俺の方から告白したんだけどダメだった?」

淳平が代わりに答えた。

嫉妬とブラックオーラが見えます。

「姉貴に告白した!?」

何ですか、そのリアクションは!?

「何か、困ることでもあるのかな?」

ブラックオーラ全開の淳平が言うと、智恭は首を横に振った。

「困るっつーか、何かと大変でしょ?

すっげー天然だから」

お前が言うな!

「そこも含めて告白したんだけど」

あー、ただならぬこのブラックオーラは危険だ。

あたしは逃げた方がいいのかも。