それから毎日夜はスパルタ個人授業を続けた。 優綺は最初はぎゃーぎゃーゆってたけどなんとか乗り切った。 「…じゃあ行ってきます。」 「おう。」 今日はセンター入試の日。 運命の日。 「じゃあね。」 「おう。絶対できる!信じろ。」 「…う…うん…」 そう言う優綺の手はかなり震えてる。 「これやる。」 おれは鉛筆を渡した。