その日も魂の抜けた顔で夕方車に向かっていた。 !!?? 優綺!? 優綺が校舎裏に行ったのが見えた。 「え…言って…よな……」 「……う…ん……ない」 何の話だ? 「それ…な…いい」 そう言って誰かが出てきた。 おれはとっさに隠れた。 誰かは3年A組の石辺 亜李砂(イソベ アリサ)と中塚 深里(ナカツカ ミサト)。 なんなんだろうか。 二人が去ったのを確認すると俺は優綺の方に走って行った。 「優綺!」