城の上は何組かのカップルが居た。



「圭ちゃん?」



「綺麗じゃね?」



「あ…うん…綺麗だょ?」



「だよな。」



「圭ちゃん怒ってないの?」



「怒ってるよ。」



「ぇ…」



「じゃあここでキスして。してくれたら許す。」



「え!?」



「俺を心配さした罰。」



「えー。」



「しないの?」



暗くても分かるまっかっかだろうな。



「だっ…て…人が…」



「大丈夫。周りはみてねーよ。」


「え…」



「ほら。」



まっかっかの優綺の顔が近づく。


【チュ…】



「これだけ?これじゃ許せないな。」



「え!?これ以上は…」



「じゃあ俺から」



「え?っ…」



舌を入れる。



「誰か…見…てたらっ…ぁ…」



「大丈夫。」



唇を離すと優綺がふらついた。



「これで許してくれる?」



「あぁ。」