とりあえず優綺に電話してみっか。



【只今電話に出られません…発信音の……】



あいつ!



拒否ってる!



「くそっ!何処だよ!」



辺りは暗くなり始めてた。



はやく見つけないと!



もう一度優綺に電話した。



「ック圭ちゃぁぁん?」



「どあほ!今何処!?」



「ベンチ…」



「どこの!」



「分かんないのぉ!」



「っはぁ!周りには何が見える?」



「うしろにお城…」



「正面に居るのか!?」



「うしろっかわ…」



「分かった。じっとしとけよ。」