「ねぇ…圭ちゃん…」



「ッ…」



そう言ってこっちに詰め寄ってくる。



確かに優綺は可愛いし、い…色気もあるし…彼女にはもってこいなんだけど…



優真に言われてんだよな……



『優綺には手ぇ出すなよ?』



あの言葉が離れない…



「やっぱり、元カノが忘れられないの?」



「い…いや…そんな…」



「じゃあ、いいじゃん。」



そう言ってくる。



お前の兄貴の言葉が忘れられねぇんだよ!!



「やっぱり…あたしはだめなんだ…初めて会った時から好きだったのに…」



そうシュンとした。



「まぁ…これは忘れて、じゃあね。」



そう部屋を出ようとした。



その時なにかが吹っ切れた。