『お前らぁ!!』


警察官は青年たちのおちょくりに頭がきて、怒鳴り声を上げた。


『うわ、怒った。逃げろ!!』


青年は笑顔を零しながら走った。


『逃げろ!!』


女子高生は楽しそうな笑い声を上げながら走った。


まるで、警察官と鬼ごっこをしているみたいだった。


青年と女子高生は楽しそうに笑いながら、道路や路地やらを走り抜けた。


『いやー、疲れた。はぁ、はぁ』


青年は追ってを振り撒いたのを確認し、町中の小さな煙草屋の前で足を止めた。


『どうしたの?』


女子高生も足を止めた。


『ちょっと休憩…』


青年はそう言って、煙草屋の隣にある自販機に小銭を入れた。