『何って…楽しいからさ。やってみなよ、楽しいから、ほら。捕まえてみやがれってんだ、あっかんべーだ』


青年はまた追ってくる警察官に向かってあっかんべーをした。


『待て!!』


警察官は声を上げて追いかけていた。


『お、鬼さん、こっちだ。ここまで追いで!!あっかんべーだ』


女子高生は青年の言葉に従うように、追ってくる警察官に向かってあっかんべーをした。


すると、それをきっかけに…女子高生は吹っ切れたかのように少しずつ気分が楽しくなってきた。


『捕まえてみろ!!バカ野郎!!』


女子高生は警察官に向かって走りながら楽しそうに叫んだ。


その楽しそうな表情を見た青年は笑みを零した。