『時也…あたしだけ逃げろって、時也は?』


杏菜は不安そうに尋ねた。


『奴らの狙いは俺だけや。だから俺はここに残るわ』


四季神時也はそう言って、笑顔を見せた。


『そ、そんなの…やだよ。時也、殺されちゃうよ!!』


そう告げる杏菜の目に涙が浮かんだ。


『俺は死なへん…拳銃で撃たれようが、バズーカで撃たれようが、絶対死なへん。杏菜を守るって誓いをたてたんやから、絶対死なへん。だから、安心して…俺の言うこと聞いてくれや』


四季神時也はそう言って、杏菜の頭を優しく撫でた。


杏菜は四季神時也に頭を優しく撫でられながら小さく頷いた。