『じゃあ、早くそのEDEN-VAIODEADが眠る洞窟に行かなきゃ…急ごう!!』


杏菜は四季神時也を支えながら足を急がせた。


『ああ…。俺の命が尽きるまでに必ずたどり着いてやるわ…はぁ…はぁ…』


四季神時也は息を切らしながら、必死に足を急がせた。


しかし、そんな足を急がせて森の中を進む二人の背後を黒ずくめたちが追ってきた。


そして、追ってきた黒ずくめたちがケガ人の四季神時也たちに追いつき取り囲んだ。


『くっ…』


取り囲まれた四季神時也は杏菜とともに悔しそうに足を止めた。


『ケガ人の君が、我々から逃げられると思っていたのか?』


四季神時也を取り囲んでいる黒ずくめの奥から、ひとりの警察官が姿を見せた。