『氷を…と、溶かす?』
杏菜は戸惑いながら尋ねた。
『はぁ…はぁ…火薬を燃やして洞窟内の気温を上げ…氷を溶かし、あの洞窟内をメロディーの様に吹き抜ける風にウイルスを乗せて、この島全体にバラ巻くんや…はぁ、はぁ』
四季神時也は自分の作戦を話した。
『なるほど…確かにそれなら…』
杏菜は四季神時也の作戦に納得した。
『150年前にFEEDが使った方法で、FEEDを倒すんや。150年前に一度、死滅島となったこの島が…もう一度、死滅島へと還る。我らの先祖を苦しめた悪魔を再び目覚めさせてやるわ』
四季神時也は不敵な笑みを浮かべて告げた。