「伊沢先生に何て聞いている?」


「えっ 二週間補習を受けて最終テストに合格するまで卒業保留って聞いてますけど…」


「やっぱり、あいつ大事なとこまで言っていかなったか」


「へっ?」


「あぁ先に言っておくが最終テストの合格点は満点だから」


「えっ!?? もしや定期テスト並な問題じゃないですよね?」


「そのつもりだが?」


「無理ですよ!!易しくして下さいよ」


「お前はやる前から無理と思うか?」


「先生は私の学力知ってるじゃないですか!!無理に決まってます」


「それなら 卒業保留のままでいろ」


「なっ!!」


「俺はやる前からやる気がない奴に教える価値はない」


二ノ宮のその一言に胸を突かれ何も言えなかった
二ノ宮はいつの間にか教室から出て行った