司クンは「よろしく」と言うように頷いてくれた。
「空ちゃん、さっき言った通りに司クンを案内してあげて。」
先生はそう言い、おばさんと会議室に消えていった。
「じゃあ、施設内を案内するので…行こうか!」
私はちょっとぎこちなく、司クンを連れていった。
まず、ホールに行かなければ。みんなに司クンを紹介して、その後施設内を案内する。
「ガラガラ」
ホールのドアを開け、司クンを手招きした。
「はーい!みんな静かにして。今日からみんなと一緒に施設に入る、狩野司クンです。」
「よろしく。」
司クンは笑ってそう言った。
「司お兄ちゃん!よろしく」
5歳の健斗が言い、みんなも言った。