「水、樹……?」 レオンは瞼を少し開けて、私を見つめてくる。 「何?」 自分の頬が紅潮していくのがわかった。 恥ずかしい……。 「……てるから」 ボソボソとレオンは言うので、最初のほうが聞こえなかった。 「何て言ったの……?」 私はもう一度レオンに聞くが、レオンは力尽きたように眠ってしまった。 「そこ、眠るとこ?」 私はレオンの頬を軽く突いた。